方角で一般的に理解しやすいのは、正午あたりに太陽が見える南です。次にわかりやすいと言えるのは、その反対の方角の北です。東と西はどうでしょう?太陽が昇るのが東、沈むのが西…という、大人にとって易しいことも、日の出や日の入りを日常的に眺める経験があまりない児童の場合、東西の理解が難しい場合が少なくありません。この活動は、ヒントとなる「方位磁針のNS」から、その他全ての方角を考えて入力することで、クイズ感覚で四方位の理解を深める活動です。
教科 | 関連とコメント |
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社会 | 小学校学習指導要領解説社会科第1章/2社会科改定の趣旨および要点/(2)改定の要点/②内容構成の改善/第3学年の内容/◯主として「地理的環境と人々の生活」に区分される内容では「白地図などにまとめる際に、教科用図書『地図』を参照し、方位や地図記号について扱うこと」とあります。児童にとって、南は日中の太陽の位置で判断しやすいですが、それ以外の方角、特に西の判別はつきにくいと言えます。こうしたプログラムを組む活動を取り入れると、四方位の理解を楽しみながら深められます。 |
プログラミング | 学習指導要領解説総則編/第3節/1主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善/(3)コンピュータ等や教材・教具の活用、コンピュータの基本的な操作やプログラミングの体験/イ児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動/に「また、小学校に置いては特に、情報手段の基本的な操作の習得に関する学習活動およびプログラミングの体験を通して論理的思考力を身につけるための学習活動を、カリキュラム・マネジメントにより各教科等の特質に応じて計画的に実施すること・・・とあります。ビスケットによる「プログラミングと教科での経験学習」(V-EXLIPS)は、各教科等の特質に応じて学習内容をコンピュータに処理をしてもらうためのプログラミング的思考(自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけばより意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力)を育成する活動です。 |
視点 | ねらい・評価規準 |
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教科として | 四方位の特徴を理解し、繰り返し考える活動を通して、方位の情報を調べてまとめる技能を身につける。 |
プログラミング教育として | タップすると動くアプリは、一定の手順で組み立てられたプログラムによって作られていることに気づいている。 |
視点 | ねらい・評価規準 |
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教科として | 四方位の特徴を理解し、繰り返し説明する活動を通して、方位の選択・判断を根拠を持って説明できている。 |
プログラミング教育として | 四方位をクイズにして、タップすると情報が表示されるようにするために、1つ1つの動きに対応したパーツやプログラムをどのように組み合わせたら良いのか論理的に考えている。 |
視点 | ねらい・評価規準 |
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教科として | 四方位のそれぞれの特徴を比較し、その差異点をとらえ、周囲の自然や地理的背景と関連づけ根拠を持って方角を捉えている。 |
プログラミング教育として | 社会科の学びにプログラミングを取り入れる活動を通して、コンピュータの便利さを学習に生かし、自らの思考のプロセスを客観的に捉えている。 |
※ビスケットの操作が初めての場合は、「学校でビスケット3」や自由制作を行ってから本案を実施してください。教科の学びをさらに深めたい場合は調べ学習を別コマで行ってください。機材環境がPCの場合は、児童のマウス操作の習熟度合いにもよりますが、1.5〜2倍の作業時間を想定してください。
流れ | 時間 | 活動内容 | 教師の動き | 指導上の留意点 |
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体験する | 15分 | 教師によるデモを見ながら四方位プログラムを,個人(ペア、グループ)で作ってみる。 | 四方位を確認し、四方位プログラムのデモをする(または動画を見せる。)全メガネが載っているチートシート兼ワークシートを作っておき、デモ後にそれを配布する。 | 四方位のポイントが分かるように板書したりワークシートを準備したりしておく。 |
ふりかえりをシェアする | 5分 | 個人(ペア、グループ)で、モデルプログラムを作った中でどんなことが起こったかを、教科やプログラミングの視点でふりかえる。全体でシェアする。 | オリジナルを作ることを知らせ、児童の感想や疑問の発言を促し、関心・意欲を高める。 | 四方位のポイントを理解しているか、定義を再度おさえる。 |
オリジナルを考える | 5分 | 四方位プログラムをオリジナルにアレンジし、アイデアをワークシートにメモしておく。 | 四方位に関する資料等を準備しておき、板書したり配布したりする。机間指導で児童の進捗状況を把握する。決定に時間がかかっている児童には、作りやすいモデルを提案し、活動を促す。 | 学校の周囲にある建物などがどの方向あるかを確認した上で、プログラムに加えていくことを促す。 |
トライアル&エラー | 20分 | 個人(ペア、グループ)で自分のプログラム作成に取りかかる。早くできた児童はワークシートにまとめを書き、友だちのサポートに回る。交流はその都度行う。 | 机間指導で児童の進捗状況を把握する。紹介したいプログラムを見つけたら紹介する。(ワークシートは教科についてのふりかえりとプログラミングのふりかえりの両方が簡潔に記入できるものを準備しておく。) | お互いのプログラムでよかったところはそれぞれ付け加えていくよう声かけをする。 |
視点 | 指導上の留意点 |
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教科として | 社会科の学習と理科の学習を関連付け、周囲の状況から四方位を導き出すことができる力につなげる。 |
プログラミング教育として | 活動に個人差があるので、早く終わった児童は他の児童から求められた時には教えにいくようにすると、学級作りとしても教え合う集団作りができる。教える際は、手を出して代わりに作るのではなく、やり方を説明した後、質問した児童本人が考えて手を動かすような教え合いができることが求められる。 |
歯車マークを押し、背景色を変更、最下段のバーでマス目の設定にします。⬇️
「東 日の出」と書きます。⬇️
「西 日の入り」と書きます。⬇️
「南 正午ごろ」と書きます。⬇️
「北」と書きます。⬇️
「?」マークを書きます。⬇️
方位磁針の針を描きます。⬇️
メガネを4つ出し、左に?、右に方位磁針の針を入れ、回転マークをタップして90度ずつ方位磁針の針を回転させます。⬇️
メガネを5つ出します。まず左に□を入れ右に東を入れます。次に、左に東を入れ右に南を入れます。同様にしていき、タップで東→南→西→北→東以下ループと循環するようにします。⬇️
メガネを4つ出し、左に方位磁針の針、右に?と音符マークを入れます。⬇️
左の方位磁針の針を90度ずつ回転させます。⬇️
左に回転させた方位磁針の針に対応する方位を入れ、右は?を囲むように□を置いたら完成です。⬇️